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三菱重工ニュース
2001年7月26日発行 第3934号

日本初「EYEVISION(アイビジョン)」中継
フジテレビ「ヤクルトvs巨人」3連戦でオン・エア


 三菱重工業は、フジテレビと共同で7月27日から神宮球場で開催される「ヤクルトvs巨人」3連戦において世界で初めて野球中継に「EYEVISION」システムを適用する。

 「EYEVISION」はことし1月、米国フロリダ州タンパで開催された「第35回スーパーボウル」のテレビ中継でCBSによって世界で初めて用いられた。一つのシーンを数10台のカメラで撮影し、デジタル技術により画像を連続的につなぎ合わせることによって、今まで不可能だった360度からのビデオ映像が仮想現実のように作り出せる、全米で話題を集めた全く新しいタイプの中継技術。

 「EYEVISION」はCBSとカーネギー・メロン大学(米国:ペンシルバニア州ピッツバーグ)ロボット工学研究所長・金出武雄(カナデ タケオ)氏が中心となって開発したリアルタイムロボット制御技術。すべてのカメラが同じ対象物を同じ大きさで撮影するキャリブレーション技術とCBSが開発した映像表示技術を融合し、画期的な映像技術としたもの。

 この「EYEVISION」を実現したのが、当社製のサーボアンプ内蔵型の高性能ロボットで、研究用あるいは産業用として広く使われている可搬式汎用知能アーム「PA-10」の改良タイプ。サーボモーター駆動のロボットで急起動、急停止にもぶれることなく、スムーズな動作を実現した。このため撮影画面が常に安定しており、臨場感に溢れる安定した画像の再生を可能とした。





 今回、神宮球場ではネット裏に6台、さらに1塁側からセンターバックスクリーンまでに24台、あわせて30台のカメラにロボットを取り付けた。30台のカメラは中継車の代わりに球場外に置かれたコントロールルームで管理・制御されるシステムとなっている。

 ロボットは左右に動くパン、おじぎをするようにカメラを上げ下げするチルトの動きをして被写体を追う。1台のマスターカメラの動きに追随し、29台のカメラが作動する。例えばマスターカメラが一人のプレーヤーを追えば29台のカメラはすべてそのプレーヤーを追い、ボールを追えばボールを追う。

 一塁ベース上でのセーフ、アウト、一塁線あるいは三塁線のフェア、ファウルなどこれまで野球中継の“死角”となっていたシーンを撮影、余すところなく再現するので、テレビ観戦がこれまで以上にリアルになる。

 「EYEVISION」はスポーツ中継、芸能番組に最適といわれているが、当社は今後テレビ関係業界を中心に市場調査、普及の可能性をリサーチし、同システムを応用した映像機器ビジネスへの参入可能性を探っていく。


担当窓口 :技術本部・機械事業本部
製作事業所 :神戸造船所

 

以  上