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三菱重工ニュース
2001年7月19日発行 第3933号

油・PCB汚染土壌浄化の現地デモンストレーション設備を完成


 三菱重工業は、今般、油・PCB(ポリ塩化ビフェニール)類汚染土壌の浄化に効果的な「溶剤抽出法土壌浄化システム」の現地デモンストレーション設備を完成させた。

 当社はEPA(米国環境保護庁)に認定され米軍基地などを中心に多数の実績を持つ米国・テラクリーン社から溶剤抽出技術を昨年末に技術導入したが、デモ設備は本技術を活用し完成させたもの。コンパクトな可搬式で、お客様の要望があれば汚染サイトへ搬送し、実際の汚染土壌を使って浄化処理のデモンストレーションを行う。

可搬式現地デモ設備(デモ設備の一部)

浄化ユニット

抽出塔

 PCB汚染土壌はその危険性から早急な浄化が必要であり、油汚染土壌についても今後浄化ニーズ拡大が予想される。「溶剤抽出法土壌浄化システム」は、テラクリーン社の技術に有機溶剤ガス処理のトップメーカーである当社の溶剤ハンドリング関連技術を組み合わせ最適化したもので、現地に設置した抽出塔に汚染土壌を投入し溶剤で油・PCBを分離・抽出する。現地で油・PCBを分解処理しないことから二次公害の恐れが全く無く、一般に廉価とされるバイオ処理法と同等レベルの低コストで高速浄化処理出来るのが特徴。浄化処理済の土壌は残留溶剤を完全に分離処理後埋め戻し等に利用できる上、使用済溶剤も溶剤精製ユニットで油・PCBを分離し再利用できる。分離・抽出した油は焼却処理や再利用され、PCBについては今後政府主導で建設促進が図られていく専門の処理施設に運び分解処理を行うことになるが、当社はこのPCB分解処理技術も保有している。

 当社は今回完成させたデモ設備を活用して土質や汚染状況に適応した最適な浄化計画を提案し、受注拡大に結び付けていく予定である。また、既にコンテナ等に保管されているPCB汚染土壌からのPCB分離にも最適であり、保管コスト低減といったニーズにも応えていけるものと考えている。

 既に、当社ではVOC(揮発性有機化合物)汚染土壌・地下水の可搬式浄化設備も同時に完備し、迅速なオンサイト浄化処理が可能な体制を整えた。今後はこれらの諸設備を活用して調査・分析から浄化対策・モニタリングまで一貫して請負うことで土壌浄化事業の拡大を図っていく所存である。


営業窓口 :本社環境装置第二部
製作事業所 :神戸造船所

 

以  上