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三菱重工ニュース
2001年4月2日発行 第3915号

ゼロエミッションを達成
総合重工業界初 横浜製作所で


 三菱重工業は、3月末日、環境装置、原動機製品、鉄構製品、修繕船を手掛ける横浜製作所(以下 横製)で廃棄物ゼロ(ゼロエミッション)を達成した。ゼロエミッションの達成は総合重工業界初のこと。横製は、同業界としてトップでISO14001を取得しており、環境装置のトップメーカーである特色を環境管理活動に生かし、
1.業界初のゼロエミッションの達成
2.環境装置メーカーとして所有する技術の最大限の活用
3.新製品へのリサイクルノウハウのフィードバック
の三つを狙いとして,平成11年11月から「廃棄物ゼロ」運動に取り組んできたもので、わずか1年5カ月の短期間で実現したことになる。

 横製では年間約1万トンの廃棄物が発生する。そのうち5割に当たる金属スクラップと若干の古紙、廃木材、廃油をリサイクルしているが、それ以外は焼却または埋め立て処分してきた。この処分している廃棄物を見直して、マテリアルリサイクルとサーマルリサイクルに大別、それぞれ最適な方法でのリサイクルを実現した。

 横製の廃棄物は、受注生産主体であることから種々雑多であることが特長で、特に修繕船では工事の内容によって発生する廃棄物の種類・量とも大きく変動する。こうした廃棄物をリサイクル用途に応じて事務所で14種類、工場で25種類ときめ細かく仕分けしたことがゼロエミッション達成のポイントとなった。

 廃棄物のうち、年間1400トンと最も発生量の多い汚泥は、その性状により異物混入のないものは埋め戻し材に、鉄サビなどの混入したものは高炉でスラグ化し路盤材に、また浄化槽・排水汚泥は自社新製品の「汚泥炭化設備」を設置して炭化物としての再利用を図った。

 また、550トン発生する廃油の中で、修繕船特有のビルジ(水混じり廃油)は油水分離を徹底することで、水分を所内で排水処理することにより外部委託量を減らし、油分は良好な燃料油として外部のリサイクル専門企業が引き取ることになった。
 さらに、廃塗料中の溶剤も溶剤回収機で回収することで、塗装器具の洗浄に使用するほか余剰分は燃料としての処理を委託している。

 廃プラスチックはペットボトル、非塩化ビニール、塩化ビニールに仕分けし、それぞれ原料化、固形燃料化、ガス化によるリサイクルを委託している。
 このほか生ごみもバイオ式処理機による所内処理を行っているが、処理の難しい廃酸も中和して高カロリーの廃溶剤と混合する特殊なリサイクル専門企業の採用により解決した。

 こうしたリサイクル方法の開拓とともに、処理単価の上昇に伴う処理費の抑制を図るため、輸送効率を高める廃プラプレス機の導入や汚泥の所内処理による減量化を同時に進めた結果、処理費総額は、ほぼ横ばいとなっている。

 横製では、修繕船特有の雑多な廃棄物に対応した効率的分別装置の開発、さらに高度化した処理設備の導入により、資源循環型社会の構築に貢献していく考えである。



担当窓口 : 横浜製作所

 

以  上