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三菱重工ニュース
2000年8月30日発行 第3862号

160℃対応のFRP複合板ダクトを開発


 三菱重工業は、発電所向けに160℃対応が可能な保温性を有したFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製ダクトを開発した。ダクトは、発電所で燃料を燃やす際に発生する煙を通す煙道で、当社が開発したFRPダクトは、鋼製ダクトに比べ対腐食性に優れており、長寿命で、長期にわたってメンテナンスの不要などの特長をもつ。これまでは温度条件120℃対応が限界だったが、今回、160℃対応のダクトを開発したことにより、適用範囲が大幅に拡大した。

 火力発電所の排ガス系煙道は、硫酸腐食が生じるため、経年的に酸化・減肉が進行しやすいといわれている。
 鋼製の場合、ケーシング内面に樹脂ライニングなどの防食対策が不可欠で、保温が必要な場合は、ケーシング外面に補強材を取り付け、保温材と外装板を施す必要があり、これらを維持するためのメンテナンス費もかかる。

 当社のFRP製ダクトは、従来煙突などに採用してきた単板構造ではなく、ダクトの表面温度が高温にならないよう、断熱材(発砲コア材)の外面をゲルコート(着色)樹脂で、内面をビニルエステル樹脂でコーティングした高強度で断熱性の高い複合構造(特許申請中)となっている。

 鋼製に比べ、硫酸結露にみられる露点腐食が発生しないため、長期にわたってメンテナンスが不要。断熱性が高いため外面保温と保温外装板が不要で、ダクト総重量が30~40%軽く、工事費の削減も可能。

 これまでは120℃対応が限界だったため、設置個所が排煙脱硫装置ダクトに限定されていたが、今回、160℃対応ダクトを開発したことにより、より高温ガスが通煙する空気予熱器、電気集塵器周辺などにも適用が可能となった。
 高温に対応できるFRPダクトはすでにあるが、断熱材を内蔵したFRPダクトで 160℃の高温に対応できるのは、世界でもこれが初めて。

 当社では、火力発電所、自家発電所を中心に、受注活動を本格展開していく考え。





担当窓口
:下関造船所 機械営業部 営業2G

 

以  上