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三菱重工ニュース
2000年8月7日発行 第3859号

旅客フェリー"European Causeway"を引き渡し
英国向け 14日からシャトル・サービスに従事


 三菱重工業は、下関造船所で建造中であったP&Oヨーロピアン・フェリー社向け旅客フェリー"European Causeway"を引き渡した。このフェリーは契約以来、工期わずか17カ月で竣工したもの。14日からスコットランド-北アイルランド間の片道2時間弱の航路に投入され、この区間でのシャトル・サービスに従事する。


『European Causeway』

 この船はデンマークのデザイナーを採用することで、外観はシンプルだが、飽きのこない洗練されたデザインとし、一方、内装にはイギリス人デザイナーを起用してイギリス人好みの木目調を基盤とした、シンプルだが重厚な趣となっている。

 船としては「スプリット船型」を採用し、最大23ノット走行時も「客船並みの乗り心地」を実現したとの評価を船主より得ており、バー・ラウンジ、レストランはもとより身体障害者用洗面所、段差の無い通路の採用、ベビー・シッター専用室、ゲーム室、ビデオ・シアター、ギフトショップ、「静寂室」(クワイエット・ラウンジ)といった幅広い乗船客のニーズに対応できる客室設計となっている。

 最新の電子機器を多数搭載することで、船のより安全な運航をはかると共に、4基(1基当たり10,770馬力)2軸の主機関採用で、航行の信頼性を高めると同時に1日の中でも混雑時には4基を使い、閑散時には2基を使うという木目細かな主機の使い方で無駄な燃費を抑えるといった設計思想を採り入れている。

 全長159.5mで、全幅23.4m。20,646総トンで、旅客定員は410人。車は13.5mトレーラー107台を搭載することができる。

 P&O社は、1830年代に時の英国女王「クイーン・メリー」から海運業者の称号を与えられた世界でも由緒ある船会社で、現在でも豪華客船・旅客フェリー・大型コンテナ船等を中心に運航している。フェリー部門では、英国を中心に約60隻を運航しており、世界最大のフェリー・オペレ―ターである。

 第二船もほぼ同じ設計思想のもと、ことし12月竣工予定で建造中だが、第一船と異なり運航ルートがリバプール-ダブリン間と長くなり、旅客用ナイト・キャビンがつくため、第一船より長さ・幅共に一回り大きくなっている。


European Causeway の主要目

全長
159.5m
総トン数
20,646トン
全幅
23.4m
航海速力
22.7ノット
深さ
15.2m
主機関
Wärtsilä 12V38×4基
喫水
5.5m
10,770PS×600rpm(MR)

 


営 業 窓 口
:船舶・海洋営業第二部
製作事業所
:下関造船所

 

以  上