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三菱重工ニュース
2000年7月10日発行 第3853号

食品廃棄物を再商品化
マイクロ波乾燥機を開発


 三菱重工業は、つくり過ぎたり余ったりしたご飯、おかず、パスタなどを乾燥、豚など家畜のエサにつくりかえる食品乾燥機を開発した。熱風とマイクロ波を用いて60%から80%も含む水分を10%以下まで減らし、品質の良い飼料にしてしまう。5月に成立、来年4月から施行される「食品循環資源再生利用促進法」への対応を目的に開発した装置で、これまで焼却処理していた廃棄物が"商品"に生まれ変わるとあってコンビニエンスストアなど食品関連業界の注目度も高い。当社は㈱セブンイレブンジャパンの協力を得て、同社へ米飯、調理パンを納入する食品メーカー、デリカウイング㈱(広島県廿日市市)にこの装置を設置、本格的なフィールドテストを開始した。テストは6カ月間で、期間中に製造した飼料を養豚業者に供給し、多角的な評価を行う。

 開発した乾燥機はバッチ式で、4時間で180kgの食品を処理する能力をもつ。回転ドラム方式で、熱風とマイクロ波を使って乾燥させる。

 熱風だけでは表面しか乾燥しないが、熱風とマイクロ波を用いることで乾燥時間を短縮、乾燥処理の特定タイミングでマイクロ波を併用することによって芯まで熱がとおり、乾燥ムラ、炭化もなく粒状乾燥品を得ることができるのが最大の特長。
 ランニングコストを削減できるほか、乾燥することでこうした食品の長期保存が可能となる。しかも、これを飼料に用いることで豚の肉質が向上するという調査結果もでている。

 セブンイレブンの弁当、惣菜はつくり過ぎたり余ったりしたものを含め、独自の食品安全衛生管理基準で厳しく管理されているため、家畜に害を及ぼす有害物は混入しておらず、乾燥処理によって安全で、質の高い飼料をつくることができる。
 現在、特許出願中。

 わが国では食品メーカー、外食産業、ホテルなどから排出される生ごみは年間1,900万トンといわれ、そのほとんどが焼却処理されている。しかし焼却はダイオキシンの発生を招くおそれがあるため、政府は食品廃棄物のリサイクルを義務づける「食品循環資源再生利用促進法」を制定、2001年度から施行する。

 これを受けてコンビニエンス業界では、いち早くこの法律への対応に乗り出している。



担当窓口 :一般機械部
製作事業所 :広島製作所

 

以  上