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三菱重工ニュース
2000年4月28日発行 第3833号

航空宇宙技術研究所に多目的実証実験機を納入
「トンネル・イン・ザ・スカイ」等の研究に活用 


 三菱重工業は、わが国初の純国産ヘリコプターMH2000Aに先進的航法システム、コックピット表示システムなど各種の実験用システムを搭載し、「多目的実証実験機(通称:MuPAL―ε)」として航空宇宙技術研究所(航技研)に納入した。本機はヘリコプターによる地上への騒音を最少にする「トンネル・イン・ザ・スカイ」等の研究に活用される。航技研がヘリコプターを導入し、実機によって各種の実証実験に乗り出すのはこれが初めて。

航空宇宙技術研究所向け多目的実証実験機

 機体には、DGPS/INS複合航法装置により高精度の航法が可能な先進的航法システム、飛行安定性を変えることができる可変安定システム、飛行状態を様々なセンサーで計測するシステム、低速域でも対気速度を正確に計測するエアデータセンサーなどヘリコプターの航法・制御、パイロット・インターフェイス等に関する研究を行うための実験用システムが数多く搭載されている。

 航技研は都市部におけるヘリコプターの運航で問題になるのは地上への騒音と捉え、これを解消するため「トンネル・イン・ザ・スカイ」の研究を進めている。これは、ヘリコプターの騒音は飛行経路に大きく左右されるので、空間上に仮想的なトンネルのイメージを表示することによって機体を3次元的に誘導する方式であり、DGPS航法が実用化されると、ヘリコプター騒音被害を最少にするような精密進入経路の設定が可能になる。

 国際的にみると数多くのヘリコプターが生産されているが、MH2000Aは性能が優れている上に、機体・エンジン共に三菱重工製であることから、実験に必要な機体・エンジンの各種パラメーター変更に対応できる機種として選定された。
 
 実験機は5人乗りで、最大搭載重量1,790kg。最大巡航速度は140ktで、最大航続距離は780km。

 当社は今後、航技研のさらなる要望に応えながら、同機を使って進める先進的航空技術の研究に参加し、より高度な国産ヘリコプター技術の発展に貢献していく考えである。

営 業 窓 口:航空宇宙事業本部民間航空機部
製作事業所 :名古屋航空宇宙システム製作所
以  上