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三菱重工ニュース
2000年4月12日発行 第3830号

出口ばい塵濃度を最大80%カット 新型電気集塵装置を受注
省スペース・低コスト 既設集塵装置用 


 三菱重工業は、敦賀セメント(株)(社長・一柳俊一氏)向けに新型電気集塵装置「移動静電ネットEP」の初号機を受注した。運転開始は平成12年8月の予定。本装置は既設集塵装置の出口ばい塵濃度を低減させたいという社会的要望に応えるため当社が開発を進めていたもの。リサイクル資源の活用拡大と、それに伴う高抵抗ダスト増加対策を検討していた敦賀セメントのニーズに合致することから、今回受注に結びついた。従来の集塵板の代わりにステンレス製ネットを採用し、この集塵用ネットと放電電極をガス流れと直角に配置しているのが特徴。集塵用ネットは上下方向に回転し、付着したばい塵は下部に設置された回転ブラシにより除去されるため、常に清浄に保たれ、安定した性能が発揮できる。現在、特許出願中。

 この「移動静電ネットEP」は放電電極で帯電させた排ガス中のばい塵を静電気の力で集塵用ネットで捕集する方式。敦賀市泉の敦賀セメント敦賀工場で稼動している原料ミル用の電気集塵装置に取り付けられる。処理能力は毎時約311,000m3N/h-wet。
 
 この集塵装置は、既設集塵装置の出口煙道部に設置可能なため、新たな設置スペースを必要とすることなく出口ばい塵濃度を現状の20~50%に低減でき、従来型集塵装置を増設する場合と比べ、工期・コストも大幅な低減が可能である。
 また、本設備設置に伴う圧力損失の増加もほとんどないことから、既存のファンがそのまま使用できるのも大きなメリット。

 近年、環境規制が強化されるなか、既存設備においては、ばい塵排出量低減や負荷上昇に伴うばい塵量の抑制が急務となっているが、従来型集塵装置の増設は設置スペース・工期の面で対応できないケースが多く、また増設可能であったとしても多額の費用が必要であった。

 当社の「移動静電ネットEP」は、既存設備のばい塵排出量低減を検討する際に直面するこうした問題点を一気に解消するものであり、潜在ニーズに応えるため今後積極的な営業活動を展開していく方針である。

営 業 窓 口:環境装置第二部
製作事業所 :神戸造船所
以  上