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三菱重工ニュース
2000年3月31日発行 第3827号

暖房時のCOP21%向上 NOx50%削減
省エネ・環境保全のガスヒートポンプエアコン「ECO-4」シリーズ発売 


 三菱重工業は、エンジンの排熱回収用に高効率の冷媒加熱器(水熱交換器)を採用することによって、とくに暖房時のCOP(エネルギー消費効率)を21%と大幅に向上させ、業界トップクラスの低燃費を実現したガスヒートポンプエアコン「ECO-4」(エコフォー)シリーズ8機種を4月1日から発売する。13馬力から20馬力までの大型機で、室内機を20台(※1)まで接続可能にしたマルチシリーズと20馬力パッケージシリーズで、排気ガス再循環装置の採用により課題とされているNOx(窒素酸化物)を従来より50%も削減、低燃費と環境対応を同時に達成したモデルとなっている。
※ 1.16、20馬力タイプの場合



 このシリーズには、当社独自の技術で開発した排熱回収システムを採用している。従来の排熱回収回路に冷媒加熱器を並列に設置したもので、これによってエンジン排熱を有効に利用することを可能とし、暖房時のCOPは21%も向上した。

 また、冷房では室外熱交換器からラジエーターを分離したことにより、同じくCOPを従来より15%も高めることに成功、冷暖平均で19%のCOP向上を果たした。これによりランニングコストの大幅な削減ができ、経済性に富んだエアコンとなっている。

 最近は省エネ・低燃費に加えて環境対策が強く求められているが、このマルチシリーズではEGR(Exhaust Gas Recirculation=排気ガス再循環装置)の採用で燃費の最適化をはかり、NOxの排出量を従来の2分の1に削減、環境に配慮したモデルとなっている。

 シリーズ名「ECO-4」は、このエアコン自体がもつEconomy(経費節減効果)、 Amenity(快適空間効果)、 Clean-energy (クリーンエネルギー)、Environment(環境保全効果)という四つの効果から採ったもの。

 「ECO-4」は、
1.20馬力で室外機の高さを65mm縮小して2135mmとコンパクト設計にするとともにデザインを一新した
2.室外機の重量を880kgと従来比90kgも削減、軽量化をはかった。これにより施工性を向上させた
3.外気温が-15℃という低温でも定格暖房運転ができるよう基本性能を大幅にアップ、寒冷地でも威力を発揮する
4.メンテナンスインターバルを8000時間に延長、メンテナンス作業にかかる負担を軽減した
5.室内機の接続台数を1~20台(※2)と増やしたことにより、病室など小部屋対応用途が拡大した(※2.16、20馬力タイプは従来1~16台)
6.配管総長を100mまで可能とした。これによりホテルや病院など大型建築にも対応可能。縦配管の空調ニーズに対応でき、設計の自由度に応えることができる
7.スーパーリンクの採用で、大規模ビルから中小規模ビルまで広範囲にわたって用途の異なるビル管理ニーズにフレキシブルに対応できる空調管理が可能である
などの特長を備えている。

 市場に投入するのは、13馬力(35.5kw)が2機種、16馬力(45 kw)が2機種、20馬力(56 kw)4機種の合計8機種。 いずれもLPG仕様と都市ガス仕様2タイプの構成となっており、標準価格は13馬力機が306万円、16馬力機が335万円、20馬力機ではビル用マルチタイプが395万円、パッケージタイプが330万円。

 大容量「ECO-4」シリーズの発売にあわせ8、10馬力タイプもメンテナンスインターバルを延長し、低NOx化を実現した新シリーズにモデルチェンジをする。

 当社としては、ガスヒートポンプの分野でも今後実績を積み重ねていく考え。このためトータルコストの低減、地球環境の保全など、このシリーズの特長をセールスポイントに各工場、大型店舗、テナントビル・オフィスなどを中心に積極的な営業活動を展開していく方針で、平成12年度で4000台の販売を目論む。

主な仕様
タイプ 電源 冷房能力 暖房能力 外形寸法 消費電力 (50/60Hz) 燃料消費量 (13A仕様)
定格 定格 低温時 高さ×幅×奥行 冷房定格 暖房定格 冷房定格 暖房定格
V kw mm kw kw
35.5 kw 13馬力相当 3相 200 35.5 42.5 42.5 2135
×
1750
×
950
0.64/0.85 0.69/0.89 35.7 33.9
45.0 kw 16馬力相当 45 53 53 1.59/1.86 1.15/1.36 44.3 41.5
56.0 kw 20馬力相当 56 67 67 1.59/1.86 1.15/1.36 54.6 51.9

営業および製作担当:冷熱事業本部
以  上