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後半終了間際のロスタイム。

スコアは19-5

ダイナボアーズは敵陣ゴール前においてマイボールスクラムという好機を迎えていた。

同時にボーナスポイント(勝点5)を獲得するためには、何としてもこのチャンスをものにする必要がある。

スクラムはダイナボアーズFW陣が有利に組勝ち、インゴールに向かって前進。

No8ファイフィリ・レヴァヴェがボールを持ち出しインゴールへ飛び込むも、相手の必死のディフェンスに阻まれノックオン。

そのままノーサイドの笛が吹かれた。

この試合を象徴するラストシーンであった。



 

試合後、グラウンドに立つ選手たちには、勝利したことへの喜び以上に、納得のいかない試合内容に歯がゆい表情を浮かべていた。

完全に自滅(ミス)が目立つ試合内容だった。

 

「敵は己にあり。」

ゲームキャプテン小林訓也は、今回の試合を振り返る。

「すごく危機感がある・・・

一人一人が今回の試合に対して少しの油断であったり、自分のやるべき仕事をやりきれない甘さがあった。マツダさんの気持ちの入ったプレーに対して、こちらはそれ以上を出せていなかったことは事実。

このままではトップチャレンジリーグを勝ち進むことは難しい。もう一度チーム全員でしきりなおしていきたいと思う。」

そう話す小林訓也の表情には「チームの変革」に対する決意が滲みでる。

 

 

前半の立ち上がりはダイナボアーズが優位に陣地を奪い、積極的にボールを動かし攻撃を続けていた。

しかしながら朝から降り続く雨に、足元、手元ともにすべり、肝心なところでのミスが目立つ。

なんとかトライを奪ったのは、前半10分。

敵陣22m付近での相手ボールラインアウトにて、投げ入れられたボールをマツダがファンブル。そこへ素早い反応を見せたPR佐々木駿がボールを奪いとり、そのまま走り抜けインゴールへと飛び込んだ。(7-0)

勢いそのままに得点を重ねていきたいダイナボアーズであったが、フィールドプレーにおいては、相手ディフェンスの激しいプレッシャーに対してミスが多くなり、セットプレーにおいても安定してクオリティーボールを出せていなかった。特にラインアウトにおいては、投げ入れたボールがジャンパーのタイミングと合わず、オーバーボールとなってチャンスを断ち切る場面が多かった。

こうなってくると、マツダの勢いが上がってくる。

相手の激しい攻撃がゲインラインを超えてくる局面に対して、ダイナボアーズは我慢しきれずペナルティー。

前半30分には自陣ゴール前でのモールを押し切られ、痛恨のトライを献上。(7-5)

前半はこのイヤな流れを断ち切れず、ダイナボアーズが本来あるべき姿を完全に見失った状態で終了した。(7-5)



後半、なんとか仕切り直したいダイナボアーズは、SO渡邉夏燦と、LOトーマス優・デーリックデニイを投入。

SO渡邉は効果的なキック織り交ぜながら陣地を奪っていくが、やはり要所でのミスが無くならない。逆に自陣においてゴールラインを背にする場面が目立つようになり、必死のディフェンスが続いた。更に悪循環は続き、後半6分にWTB大和田裕司が「故意な反則」によりシンビン(10分間の退場)を宣告される。

「ピンチ」とも言える時間帯であったが、ここで粘り強さを見せた。勝敗を分けた時間であったと言っても過言ではないだろう。

後半10分ハーフライン付近でのマイボールラインアウトからCTBマイケル・リトルがゲインラインを超えると、素早く展開。外でボールを受けたWTB中濱寛造とFBロドニー・デイヴィスがうまく相手をかわし一気にインゴールへボールを持ち込んだ。(12-5)

ここから一気にトライを奪っていきたいダイナボアーズはHO安江祥光を投入しセットプレーの安定とテンポアップを図る。更にWTB大和田裕司がシンビンを解かれると同時にNo8ファイフィリ・レヴァヴェ、WTB山本逸平といったインパクトプレーヤーを投入した。

その後も敵陣での攻撃を続け、後半29分に相手ゴール前においてFWが連続攻撃を仕掛けぐいぐいラックを作り押し込んでいく。最後はPR佐々木駿がこの日2トライ目となるトライを奪い、点差を広げることに成功。(19-5)

あと一本が欲しいダイナボアーズであったが、トライを取り急ぐあまり、敵陣深く攻め入るが、最後の一手が決まらない。自分のやるべき仕事を見失った雑なプレーから生まれるミスが原因であった。

最後の最後までプレーの精度を取り戻すことができずにノーサイド。

初戦の釜石シーウェイブス戦に続き、「苦い勝利」となった。

「勝つこと」

「負けないこと」

この部分においてダイナボアーズは前進を続けている。

決して下を向く必要はない。

「良薬は口に苦し」という言葉がある。

この結果がダイナボアーズにとって良薬になることを願う。

 

 

佐藤監督コメント

本日は雨の中、試合会場まで足を運んでいただき、大きなご声援をいただきました。

誠にありがとうございました。

試合内容としては満足のいかない内容となり、チーム全員でこの結果を重く受け止め、修正していかなくてはなりません。

マツダさんの気持ちの入ったプレーに対してそれ以上の力で体を当てることができたのか、そんな精神力の部分から見直していきたいと思います。

今後、更に激しい戦いが続くリーグ戦において、試合の中で予期せぬプレーや、ミスが重なる局面に対して瞬時に判断すること、イヤな流れを断ち切る力を身につけていかなくてはなりません。

しかしながら、後半から出場したSO渡邉やHO安江、その他リザーブの選手たちは自分のやるべき仕事に集中し、チームに本来あるべき勢いを引き寄せてくれました。

最後の最後まで納得のいく内容ではありませんでしたが、今回の勝利をしっかりとチームで喜びに変え、次戦に向けて準備していきたいと思います。

引き続きダイナボアーズへの温かいご声援を何卒よろしくお願いいたします。

PICTURE(S)

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