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歓喜に沸くスタンド。

ダイナボアーズを見守るすべての人が見たかった光景だった。

まだまだ昇格ではない。

しかしこの勝利がどれほど、ダイナボアーズにとって大きな意味を持つことか…

全員がそう思っていた。

喜ぶのはまだ早い。わかっている。

ただ、素直に嬉しかった。

 

ファーストステージにおいて14-52と大敗した強敵近鉄ライナーズ。

「格の違い」を見せつけられたあの瞬間から、ダイナボアーズは相手ではなく、とにかく自分たちの「戦い方」を見つめてきた。

春から築きあげてきたダイナボアーズのストラクチャー。

シンプルにこのストラクチャーを遂行することは難しく、わかってはいるがなかなか自分たちのモノにするまでには時間がかかる。

「私たちのストラクチャーを信じよう。私たちコーチは皆さんを信じています。皆さんもこれまでやってきたダイナボアーズのラグビーを信じてください。」

この近鉄戦を迎える前日も、グレック・クーパーヘッドコーチは冷静な眼差しで選手たちに伝えていた。

 

前半早々ダイナボアーズが先制。

前半1分、自陣22m付近でターンオーバーしたダイナボアーズはCTBリトルが相手ディフェンスのギャップを突きビックゲイン。サポートについたCTBヴァエガにボールが渡り

先制トライを奪うことに成功した。(0-7)

そこから近鉄ライナーズの激しい攻撃に対し、自陣にて釘付けにされるも、この日ダイナボアーズのディフェンスは突き刺さり、相手の前進を許さない。

しかしながら前半15分、自陣10m付近でのマイボールラインアウトにてジャンパーからのボールキャリーが上手く噛み合わず、ボールを失ったところで相手FWに上手く拾われそのままトライを奪われた。(7-7)

それでもダイナボアーズは集中力を切らすことなく、相手の攻撃に耐え、少ないチャンスを狙い続けていた。チャンスが巡ってきたのは前半29分、敵陣10m付近でSO森田が敵陣22m付近中央を狙いチップキック。プレッシャーを受けた相手BKがキャッチミスしたボールをすかさずチェイスに走っていたWTBレポロがボールを奪うと、そのまま外へ展開しNo8カーチスが力強くインゴールへと突破しトライを決めた。(12-7)

前半はそのまま12-7とリードした形で終了し、手応えを感じる選手たちは更に結束を固めた。

 


後半も先制することがダイナボアーズにとって肝心だ。

相手ディフェンスは、ラッシュディフェンスと呼ばれる素早く前に出てくるディフェンスを得意としており、ファーストステージでは、このディフェンスからテンポを奪われ、大敗の要因となっていた。

しかしながら、この日のダイナボアーズはSO森田が上手にキックとパスを使い分け、相手にとっては前に出づらく、こちらとしてはギャップを責めることができていた。

そんな攻撃が実を結び、後半5分、敵陣10m付近でのSO森田の技ありのチップキックを素早く前に出たFBローランドが拾い上げ後半の先制トライを奪うことに成功(19-7)

その後、逆転を狙う近鉄ライナーズに持前のフィジカルとスピードでダイナボアーズ陣を攻め立てられ、一気に10分、15分にトライを奪い返され、19-19の同点に。

ここで集中力を切らさなかったダイナボアーズ。

取られたら取り返す。

ダイナボアーズは後半21分、敵陣ゴール前スクラムの大チャンスから果敢に連続攻撃を仕掛け、フェイズを重ねたところでSO森田から走り込んできたFB青木へと繋がり、相手ディフェンスに絡まれながらも力強くインゴールへと飛び込んだ。(24-19)

その後もダイナボアーズは攻める姿勢を崩さず、アタックにおいてもディフェンスにおいても常に体を張り続けた。

そんな前に出る姿勢が相手へのプレッシャーとなり、後半39分と45分に相手ペナルティーからPGを決め、30-19と突き放し、試合終了の笛が吹かれた。

まさにチーム一丸となり勝ち取った勝利であった。

 


この勝利は、この先に待つセカンドステージ最終戦である栗田工業戦、そして大一番となる入替戦に向けての起爆剤だ。

自信とダイナボアーズらしい力強いラグビーを武器に、猪軍団の快進劇が幕を開けた。

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