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晴天の秩父宮ラグビー場。

トップリーグ昇格を悲願とするダイナボアーズのシーズンが始まろうとしていた。

公式戦ならではの緊張感あるロッカールーム。熱気に満ちたグラウンド。

長年良きライバルとして戦い続けてきた釜石シーウェイブスとの戦い。

スタジアムでは多くの声援が飛び交い、開幕戦に相応しい盛り上がりに選手たちの意気込みも一入だ。



 

前半は釜石に先制PGを決められるも、その後はダイナボアーズが優位にボールを運び、前半6分に相手キックからのカウンター攻撃を起点に、グラウンドを大きく使いながら敵陣22m付近までボールを運びテンポ良く連続攻撃をしかたところで、相手ディフェンスのギャップを突いたWTB関本が抜け出しトライを奪う。このトライを皮切りに前半は12分、27分にトライを重ね、相手の追撃を許さず終了した。(21-3)


 

後半は釜石のフィジカルを生かした攻撃に対し、後手のディフェンスとなり、自陣でのラグビーが続く。こちらのミスやペナルティーも重なり釜石の猛攻を止めきれず後半6分にトライを許す。(21-10)

後半の出だしにつまずきながらも釜石のフィジカルバトルに対し、こちらも負けることなく積極的に攻め続け、後半13分に敵陣においてボールを動かし、今季加入したCTBヴァエガが相手ディフェンスを振り切り、トライを奪い返す。(28-10)

それでも試合の勝敗はまだまだわからず、釜石の猛攻を受け、自陣に釘付けとなる時間が続いた。

そんな緊迫した状況の中、リザーブメンバーとして「その時」を待ち続けている男がいた。

FLとしてダイナボアーズの鉄壁を支え続けている小林訓也だ。

「選手として先発で出場することにこだわりたい。でも、試合の結末をしっかり整えることも年長者となった自分の仕事であることも理解している。」

己の存在意義を理解し、チームの勝利を考えるベテランFLは、常にベストを尽くしている。グラウンドでは誰よりも走る。誰よりも体を張る。

本人は「当たり前のこと」と涼しい顔で話すが、顔にはいくつもの傷跡をつくり、まさにラグビーに対して真直ぐ生きていることを物語っている。

 

そんなベテランFLが投入されたのは後半15分。

肝心な「最後」を託された男は言葉通りの働きを見せた。

後半32分に28-17と逆転に燃える釜石の追撃を受け、完全に流れを掴みきれずに苦しむダイナボアーズ。

自陣22m付近での肝心なラインアウトも噛み合わず、ノットストレートで相手ボールのスクラムに。

このスクラムから釜石はサインプレーでボールを展開し、こちらの空いたスペース目掛け勢いよく走り込んできた。

誰もが「抜かれた!」と思ったその瞬間。

その男は相手の膝下目掛けて突き刺さり、ボールを奪い返していた。

このFL小林訓也のビックプレーに対し、チーム全員が奮い立たされた瞬間であった。

 

ここからダイナボアーズは勢いを取り戻し、後半39分にはCTBリトルが持前のフィジカ

ルで相手を一人、二人と交わしながらトライを奪うと、42分にはSO森田がディフェンスラインの裏に技ありのキックで攻め立て、跳ね返ってきたボールをFB青木がキャッチしインゴールへと飛込んだ。

ゴールキックも成功し、トップチャレンジリーグの開幕戦を幸先の良い勝利でスタートすることができた。

 

会場には暑い中、多くの皆様にお越しいただき、応援団を中心に大きなご声援をいただきました。

この声援が選手たちにとってどれだけ支えとなっているか計り知れません。

次戦9月16日は大一番となるNTTドコモ戦となります。

会場は大阪キンチョースタジアムとアウェーでの戦いになりますが、ぜひ、試合会場にお越しいただき、熱いご声援を何卒よろしくお願いいたします!

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