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HOME 株主・投資家の皆様へ オンライン MHIレポート 2016 事業による価値創造の成果と戦略 セグメント別概況:機械・設備システム

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セグメント別営業概況

機械・設備システム

独自経営合弁会社のPMI加速と伸長事業の強化に
リソースを集中させ、事業規模と利益を拡大するとともに、
高収益体制を実現していきます。

ドメインCEO、機械・設備システムドメイン長

木村 和明

S 強み
  • 幅広い製品分野で培ったノウハウと豊富なリソース

  • 製鉄機械

    フルラインアップの体制とグローバル事業展開

  • ターボチャージャ

    高速回転技術を活かした高性能製品の開発

  • フォークリフト

    世界第3位の事業規模

  • 冷熱

    豊富な製品ラインアップ

W 弱み
  • 短期的な景気動向に左右される事業が多い

  • 統合後まもない事業に残っている機能や拠点の重複

O 機会
  • コンプレッサ

    世界的な人口増加、途上国の経済発展による
    オイル&ガス市場の長期的な拡大

  • ターボチャージャ

    中国・北米市場の拡大
    環境・燃費規制に対応したエンジンのダウンサイズ+ターボ化

  • エンジン

    分散型電源の増加に伴い、発電用の市場が拡大

T 脅威
  • 新興国企業の台頭

  • 世界経済の不透明感

  • コモディティ化の進行

  • コンプレッサ

    原油価格の低下に伴う、設備投資需要の冷え込み

  • 製鉄機械

    世界的な鉄鋼の需給ギャップによる設備投資規模の縮小

  • 2015事業計画の目標(億円)
  • 写真

事業環境

当ドメインは26存在していたSBU(注)を2016年3月末時点で13に集約しましたが、事業領域はなお多岐にわたります。このうちターボチャージャは、小型車減税効果の恩恵を受ける中国や燃費規制対応需要のある北米で市場が堅調に拡大しています。そのほか、エンジンや環境設備、冷熱など環境性能が求められる事業は、世界的な省エネや温室効果ガス排出削減の潮流を受け、需要が伸びています。フォークリフトは地域によりバラつきがありますが、全世界需要はほぼ横ばいで推移しています。

一方、鉄鋼の世界的な需給ギャップに伴い設備需要が縮小している製鉄機械事業は、市場規模が2014年度の約2.4兆円から2015年度は約2兆円にまで縮小しており、回復には時間がかかる見込みです。またコンプレッサも長期的には資源分野を中心とした市場の拡大が期待されるものの、原油価格下落の影響を受けて当面は低調な需要が続く見通しです。

(注)SBU:Strategic Business Unit (戦略的事業評価制度における事業単位)

2015事業計画の方針

  • 独自経営合弁会社、M-FETとPrimetals TechnologiesのPMIの加速
  • 伸長事業のコンプレッサ、環境設備、冷熱、メカトロ・ITSなどの事業拡大
  • 中小規模事業のM&Aも含めた打ち手による事業の拡大と収益力の強化

2016年3月に発足した三菱重工フォークリフト&エンジン・ターボホールディングス(M-FET)は、規模のメリットの確保、調達・開発・生産・営業拠点の有効利用、製品技術と量産技術の共通点活用といった統合シナジーを発揮することで、売上規模1兆円を目指した事業規模拡大を進めていきます。当面厳しい事業環境の中にはありますが、製鉄機械事業におけるシーメンス社との合弁会社であるPrimetals Technologiesは、PMI(注)を加速させ、コスト削減と営業体制の強化を進めます。

主な伸長事業については以下の施策に重点を置いて実行していきます。コンプレッサは、特にサービス事業の体制を強化し、収益性を確保していきます。環境設備は、EPC(設計、調達、建設)など海外事業の拡大に注力します。冷熱は、省エネ・CO2排出削減や未利用エネルギー活用に貢献するサーマルソリューション事業を伸長させていきます。また、メカトロ・ITSはプロダクトミックスの拡大を図っていきます。

中小規模事業では、M&Aも含めた打ち手による事業の拡大と収益力の強化を進めています。農業機械は、2015年10月にインドのマヒンドラ&マヒンドラ社から資本参加を受け、同社とのシナジーにより、グローバル化へ向けて体制強化を図ります。2015年4月に宮地エンジニアリンググループ(株)と統合した橋梁は、収益性の改善と受注拡大を進めています。また、搬送システムは、2015年10月に事業を譲渡した住友重機械搬送システム(株)で主力事業として拡大しています。

これらの取り組みを通じてドメインでグローバルニッチのトップ事業を輩出し、事業規模および利益の拡大と収益性向上の両方を追求していきます。

(注)PMI:Post Merger Integration(企業や事業の合併後の統合プロセス)

研究開発事例:温室効果が小さくオゾン層を破壊しない新冷媒採用のターボ冷凍機

小容量クラスでは世界初の、新冷媒「HFO–1233zd(E)」を採用した次世代型ターボ冷凍機「ETI–Zシリーズ」を開発し、2015年9月に発売しました。同冷媒は温室効果が小さく、フロン排出抑制法の適用対象外で、排出・漏洩の抑制や廃棄後の回収・破壊などの面で規制を受けないというメリットがあるものの、冷媒ガスの体積が現行冷媒の約5倍と圧縮機や熱交換器のサイズが大きくなるというデメリットがありました。これに対してETI–Zシリーズでは最新翼形状の適用、モーターの高速回転化、高性能伝熱管の採用と配置の最適化などによりこれらのデメリットを克服し、コンパクト化を実現しました。また、高速モーター直結型の圧縮機の採用によって駆動に伴うエネルギー損失を減らし、クラス最高レベルの省エネ性も発揮しています。

PICK UP

米国エクソンモービル社との協業で発展型ガスタービン・コンプレッサ技術の適用を推進

2016年4月、当社は、三菱重工コンプレッサ(MCO)、三菱日立パワーシステムズ(MHPS)とともに、LNG(液化天然ガス)分野での米国エクソンモービル社との協業を発表しました。

MCOのコンプレッサ・タービンは、エチレンプラント分野で約50%の世界シェアを占めており、これまで世界62ヵ国のプラントに納入した実績をもっています(注)。MCOの最先端のコンプレッサとMHPSのH-100形ガスタービンを活用することで、LNGプラントの簡素化とライフサイクルコストの削減を実現していきます。具体的には、LNGプラント用のコンプレッサの駆動機として、H-100形ガスタービンを採用することにより、省スペース、可変速による幅広い運転レンジの確保、フル圧力での起動が可能となるなど、プラント内に多くのメリットを提供できます。

今回のMCOとMHPSによるLNG主冷凍機パッケージの開発は、当社グループ各社の製品ラインアップを統合していく、複数ドメインにまたがる事業創出の好事例となります。

(注)ページ上部写真:エチレンプラント用分解ガスコンプレッサ・蒸気タービン

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