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HOME 株主・投資家の皆様へ オンライン MHIレポート 2016 事業による価値創造の成果と戦略 セグメント別概況:防衛・宇宙

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セグメント別営業概況

防衛・宇宙

既存事業の強化を継続しながら、
海外新規案件の事業化などを通じて
事業規模の拡大に向けた準備を進めていきます。

ドメインCEO、防衛・宇宙ドメイン長

水谷 久和

S 強み
  • 防衛・宇宙製品の開発で培った先端技術

  • 防衛

    統合防衛システム提案力
    SM-3ミサイル日米共同開発で培った国際共同事業のノウハウとチャネル

  • 宇宙

    ロケットならびにロケットエンジン開発力
    世界最高水準の信頼性

W 弱み
  • 防衛

    海外案件の経験が少ない

  • 宇宙

    コスト競争力

O 機会
  • 防衛

    防衛装備品に対する海外需要の拡大
    「中期防衛力整備計画」策定により新たな装備品の開発と調達が加速

  • 宇宙

    新興国の衛星打上げニーズ増加
    新「宇宙基本計画」により国内市場は今後10年間で5兆円規模に拡大の見通し

T 脅威
  • 防衛

    国内・海外メーカーとの厳しい競争

  • 宇宙

    海外衛星打上げの米国新興企業参入による価格競争のおそれ

  • 2015事業計画の目標(億円)
  • 写真

事業環境

防衛・宇宙事業は安定的に推移しているものの、市場環境は変わりつつあります。

防衛関連では、2013年に策定された「中期防衛力整備計画」の中で、統合機動防衛力の構築に注力する政府の方針が示され、新たな装備品の開発と調達が加速しています。また、2014年に閣議決定された「防衛装備移転三原則」によって、装備品の海外移転の原則が明確となり、国際共同開発を中心に海外案件の増加が期待されています。

宇宙関連では、2015年1月に新「宇宙基本計画」および新「宇宙基本計画」工程表(同年12月に改定)が策定され将来像が明確になったことで、今後の投資の見通しが立てやすくなりました。国内の市場規模は今後10年間で累計5兆円に拡大が見込まれています。また、情報の収集・分析、海洋状況の把握、宇宙関連市場等に向けた製品やサービスの需要も高まっています。

2015事業計画の方針

  • 防衛装備移転三原則等を契機とした海外展開
  • 防衛・宇宙事業で培った先端技術を活用した民需事業の推進
  • 陸・海・空・宇宙の4領域のシナジーを活かした、既存分野の拡大

次期事業計画における事業規模拡大に向けた準備を引き続き進めていくために、3つの成長戦略に取り組んでいきます。

1点目は、防衛装備移転三原則等を契機とした海外展開です。日米共同で取り組んでいる「SM-3ミサイルの共同開発・生産」事業を通して、国際共同事業のノウハウを獲得していき、三菱重工の技術力が活用できる分野での事業化を進めていきます。加えて、当社が有する先端技術と欧米のパートナー企業とのチャネルを活用し、新たな国際共同開発事業への参画を目指します。また、F-35戦闘機の最終組立作業および機能試験を計画通りに行うことで、実績を積み上げていき、後方支援分野への参画も検討していきます。

2点目は、防衛・宇宙事業で培った先端技術を活用した民需事業の推進です。最先端セキュリティ技術を有する日本電信電話(株)(NTT)との共同研究を通して、重要インフラ制御システム向けのサイバーセキュリティ技術を開発していきます。未知の攻撃をリアルタイムに検知して対処する技術などを具体化させ、セキュリティ関連製品・サービスを展開します。宇宙関連では、宇宙新興国にH-IIAロケットの打上げ輸送サービスの利用を働きかけるとともに、世界の大手衛星オペレータに向けてはH-IIAおよびH3ロケットの受注活動を推進していきます。さらに小型衛星の開発、打上げ、運用などの事業化を検討しており、2015年度から開始している自社製小型衛星の運用試験を通してノウハウや知見を蓄積していきます。

3点目は、陸・海・空・宇宙の4領域のシナジーを活かした、既存分野の拡大です。防衛関連では、これまで蓄積し高度化してきた戦闘機関連の要素技術を結集させた将来戦闘機、各種装備品で培った先端技術を活用した新型護衛艦などの開発や量産といった事業の具体化を図ります。一方、宇宙関連は、H3ロケットの開発により、わが国の自律的輸送能力確保の責務を果たすと同時に、低コスト化による国際競争力強化を図り、世界市場において競争力のある打上げ輸送サービス事業を展開していきます。

研究開発事例 : X-2(先進技術実証機)

2016年4月、X-2(先進技術実証機)が、愛知県営名古屋空港から航空自衛隊岐阜基地への初飛行に成功しました。X-2は、国産初のレーダーに探知されにくいステルス性能や極めて高い運動性能など、将来の戦闘機に適用される機体、エンジン等の各種先進技術のシステム・インテグレーションを図った防衛省向け試作機です。当社は機体の取りまとめ企業として、防衛装備庁の指導のもと、220社に及ぶ国内企業の協力を得ながら、2009年度から開発に取り組み、2014年度に機体組立が完了しました。その後、エンジン試験などを経て、名古屋空港において地上滑走試験を重ね、初飛行に至りました。今後は、岐阜基地を拠点に飛行試験を繰り返し、性能の向上や技術の有効性を高めていきます。

PICK UP

H-IIAロケット29号機で初の商業衛星打上げ輸送サービスに成功

2015年11月24日、当社は、カナダTelesat社の通信放送衛星Telstar 12 VANTAGEを当社初の商業輸送サービスとしてH-IIAロケット29号機で打上げ、予定されていた軌道への投入に成功しました。

H-IIAロケット29号機は、15時50分(日本時間)に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の種子島宇宙センター(吉信射点)から打上げられ、約4時間27分後にTelstar 12 VANTAGEの分離が確認されました。H-IIAロケット29号機は、JAXAによる基幹ロケット高度化開発の成果を第2段機体に適用(高度化仕様)することで、静止軌道(GSO)付近まで静止衛星を運べるほどの高い打上げ性能を備えています。2016年2月17日に打上げたH-IIAロケット30号機も含め、H-IIAおよびH-IIBの打上げは連続29回成功となり、成功率は97.1%に達しています。

当社は、日本および海外の打上げ輸送サービスで、積極的な営業活動を展開することにより、日本の宇宙産業の持続・強化において中心的役割を果たし続けていきます。

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