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HOME 株主・投資家の皆様へ オンライン MHIレポート 2016 事業による価値創造の成果と戦略 セグメント別概況:エネルギー・環境

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セグメント別営業概況

エネルギー・環境

社会の変化を事業規模拡大のチャンスと捉え、
財務・技術基盤を構築し、次期事業計画に向けて
飛躍の準備をしていきます。

ドメインCEO、エネルギー・環境ドメイン長

名山 理介

S 強み
  • ほぼすべての発電方式に対応

  • 火力

    高効率・高出力・省エネの高性能機種を保有
    中小型から大型までの幅広い製品ラインアップ

  • 原子力

    世界最高水準の安全技術・製品品質

  • 化学プラント

    各種プラント事業等で培ったエンジニアリング力

  • 再生可能エネルギー

    MVOW(注)は洋上風車市場でシェア2位

(注)MVOW:MHI Vestas Offshore Wind A/S

W 弱み
  • 火力

    海外大手競合と比べて納入済プラント数が少ないことによる低いサービス比率

  • 原子力

    海外新設プラントの経験が浅い

  • 化学プラント

    自社ライセンスがない

  • 再生可能エネルギー

    Siemens他競合他社は変電設備等供給範囲が広い

O 機会
  • 火力

    天然ガス価格下落による需要の拡大

  • 原子力

    新興国を中心に新規原発の導入・増設が伸展

  • 化学プラント

    天然ガス産出国の設備投資拡大

  • 再生可能エネルギー

    温暖化対策で風力発電等のニーズが拡大

T 脅威
  • 大型M&Aにより存在感を増す海外競合大手

  • 火力

    資源価格低下に伴う新興国市場の低迷
    海外競合大手の積極的なIoT活用施策

  • 原子力

    国内再稼働プラント数減少によるアフターサービス工事減少

  • 化学プラント

    ガス産出国における地政学リスク

  • 再生可能エネルギー

    市場が政策主導で補助金動向等に左右されやすい

  • 2015事業計画の目標(億円)
  • 写真

事業環境

世界のエネルギー情勢は、原油価格が下落している一方で、先進国を中心に再生可能エネルギーの導入シェアは拡大しています。2015年11月に開催された国連気候サミット(COP21)の決定によって、世界のエネルギー構成に占める非化石燃料の割合は、よりいっそう上昇していく見込みです。また、高効率の火力発電システムや発電時にCO2を排出しない原子力発電、風力発電、CCS(CO2回収・貯留)などの温暖化対策技術の導入による温室効果ガス排出の抑制も求められています。

当社にとっては、強みであるCO2排出の少ない高効率石炭火力プラントやガスタービン・コンバインドサイクル発電(GTCC)プラントの新規建設需要が、新興国を中心に引き続き堅調ですが、市場にはメガプレイヤーと呼ばれる競合相手が存在し、依然として厳しい事業環境が続いています。

2015事業計画の方針

  • 強固な財務基盤の構築
  • 技術と事業におけるリスク対応力の強化
  • IoT(Internet of Things)を活用したサービスの強化

世界のエネルギー情勢を中心とした変化を事業規模拡大のチャンスと捉え、強固な財務・技術基盤を構築し、飛躍の準備を進めるために3つの施策を実行していきます。

1点目の強固な財務基盤の構築では、まず三菱日立パワーシステムズ(MHPS)のPMI(注)の加速とサービス事業の強化を実施し、「収益力の強化」を図ります。具体的には、製造拠点の集約・最適化を行うほか、基幹系システムを統合するなど、世界規模での全体最適化を進めていきます。サービス事業では、人員のシフトとメニューの横通しによる既存ビジネスの拡大に加え、設備のリロケーションビジネスなど新たなビジネスを展開していきます。さらに、今後も継続すべき事業を見極めながら、「事業の選択と集中」を図り、限られたリソースを効果的に投入していきます。

そして、製造リードタイムの短縮や全世界拠点の在庫一元管理体制構築などにより、「運転資金と総資産の圧縮」を進めていきます。

2点目は、技術と事業におけるリスク対応力の強化です。ドメインとして、開発・設計体制の強化に加え、進捗およびゲート管理も強化して技術リスクの低減を図るとともに、新設した事業リスク総括部、エンジニアリング本部とも連携しながら、トラブルの未然防止・EPC(設計・調達・建設)遂行に係るノウハウの集約による問題解決力強化に取り組みます。

3点目は、IoTを活用したサービスの強化です。兵庫県高砂市、米国オーランドに続き、火力発電プラントの運転状況を見守る3ヵ所目の遠隔監視センターをフィリピンに設立しました。同センターでは、アジア・中東地区の石炭火力およびGTCCプラントの全体を監視し、ビッグデータ解析に基づいてお客さまへの支援とサービスを高度化していきます。さらにフィリピンのボイラ工場とも連携したグローバルサービスセンターとしての機能をもたせていきます。

(注) PMI:Post Merger Integration(企業や事業の合併後の統合プロセス)

研究開発事例 : 超高温ガスタービンの要素技術の開発

超高温ガスタービンを用いた高効率火力発電技術の実用化を目指し、1,700°C級ガスタービンの技術開発を国家プロジェクトとして実施しています。本プロジェクトは、第一ステップでガスタービンの要素(遮断コーティング、冷却技術、燃焼器、タービン、圧縮機、耐熱材料)技術、第二ステップで実用化を目指した開発を進めてきました。現在、実施中の第三ステップでは、実機開発と製造・試運転に向けた開発技術を10項目以上に増やし、継続して取り組んでいます。また、1,700°C級ガスタービンの技術開発で性能や信頼性の向上に対して有効性が確認された最新技術の一部は、1,600°C級J形ガスタービンにも適用していきます。

PICK UP

原子力災害に向けた作業支援ロボットの開発

当社では、高放射線環境下や災害発生時における作業を支援するロボットの開発を進めています。2012年度(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクト「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」に参画し、8m高所でのマニピュレータ作業が可能な移動ロボット“Super Giraffe”を開発しました。Super Giraffeはモジュール設計思想を取り入れた拡張性の高いロボットで、これまで福島第一原子力発電所での災害を想定したSBO(注1)環境での検証試験を続け、災害現場における適用の見通しがついています。また、千葉工業大学と技術協力協定を締結し、移動用ロボット“桜II号”の生産・販売および作業用ロボット“MHI-HERCULeS”(注2)などを開発しました。

このほかにロボット操作開始までの準備作業などでの活用を目的とした、パワーアシストスーツ(PAS)を日本原子力発電(株)と共同で開発し、ロボットのパワーと人間の能力の両方を相乗的に活かした多様な作業を可能にしました。PASのさらなる性能向上を図るととともに、その技術を活用したソリューションを提案していく方針です。

(注1) SBO:Station Blackout (全交流電源喪失状態)

(注2) HERCULeS:HEx crawler ResCUe robot with Lighting and Exploring System

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