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三菱重工グラフ graph -Read the future-

No.165 2011.11

ココにもMHI

稲わらからエネルギーを作るMHIの技術
稲作で育まれた日本人の創意工夫が、
稲わらから自動車を動かす燃料を
作る技術を生み出しました。
わらじで旅をしていた時代から、
バイオエネルギーで旅をする時代へ。
写真:三菱重工業神戸造船所二見工場のバイオエタノール製造実証施設
三菱重工業神戸造船所二見工場のバイオエタノール製造実証施設
瑞穂の国・日本。初夏の青々とした棚田、秋には黄金色に輝き頭を垂れる稲穂。美しい日本の田んぼの景色。稲作は日本の原風景そのものです。そして、収穫後の稲わらはわらじなどの生活用品になって私たちの暮らしを豊かにしてくれました。けれど、時代の流れとともに出番も少なくなったことも事実。そんな今、三菱重工は農林水産省の助成を受け、白鶴酒造・関西化学機械製作と三社共同で、稲わらを使ってバイオエネルギーを作るという一貫技術の実証を完了しました。かつて、わらじとなって活躍してきた稲わらが自動車を動かすための燃料になるのです。田んぼから、エネルギーを収穫。古来より日本人の生活に根差してきた稲が新しいカタチで活用される時代の到来です。

非食部からエネルギーを

今、世界中がバイオマス燃料の開発に取り組んでいます。でも、食べ物になる可食部を原料にすると、食料価格が高騰したり、需給バランスに悪影響を及ぼします。そこで、利用率の低い稲わらをバイオマスエネルギーにする研究に着手し、難しいとされていた非食部からのエタノール生成に成功しました。非食部の稲わらからエネルギーを作ることで、地球温暖化防止に貢献し、食糧の需給好転にも役立ちます。「あったらいいな」の新エネルギーの夢が実現しました。商用化にはスケールアップという課題がありますが、三菱重工がその道を切り拓き、世界のトップランナーとなることが期待されています。

バイオエタノール生成プロセス バイオエタノール生成プロセス
バイオエタノール生成プロセス
1

粉砕 【三菱重工担当】

ロールベール(筒状の稲わら)や、フレコンバッグ(袋状)で 納品される稲わらを水熱分解に適した粒径に粉砕します。
2

水熱分解法 【三菱重工担当】

稲わらからエネルギーの原料となる糖成分を効率よくとり出す(糖化)ための「水熱分解」技術を確立。他の処理方法(硫酸処理、アルカリ処理等)と比較し、処理後の残渣(注1)も土に戻しやすく、さまざまな化成品の原料として応用が可能といったメリットがあります。
(注1)残りかす
3

酵素糖化 【三菱重工担当】

非食部は可食部(でんぷん)に比べ糖化が難しいという課題がありました。三菱重工は水熱分解により市販の酵素を用いた糖化が効率よく進む技術を開発し、非食部を原料としたバイオ燃料製造実用化への第一歩をスタートさせました。
4/5

発酵・蒸留脱水 【白鶴酒造・関西化学機械製作担当】

糖液に非遺伝子組換酵母菌を加え発酵させ、粗エタノールを作ります。次に粗エタノールを精製・脱水し、高純度燃料用エタノールを生成。処理後の残渣は肥料などとして有効利用します。

バイオエタノールから、もっと先へ。未来へ。世界へ。

植物は成長段階で光合成によりCO2を吸収しているため、植物由来のエタノールを燃焼させたときに発生するCO2は自然界において差し引きゼロ。そんな地球に優しいバイオエネルギーをもっと活かしたい。三菱重工は稲わらだけではなく、さまざまな植物の非食部を原料にすることや、エタノール以外の化成品を生成することにもチャレンジしています。きっと、この技術は、その国に根ざした植物の非食部を使って、そのエリアに必要な石油代替製品になって世界へ広がっていくと信じています。

No.165 ココにもMHI
バイオエタノール