「理科教育支援活動」に期待すること(2011年開催)
学校の先生方やNPOの方々の声を新たな計画の策定に反映
理科教育支援活動の企画にあたっては、参加する子どもたちに関心や理解を深めてもらえる内容とするために、学校の先生やNPO法人の方々などから実施内容について広くご意見を伺う機会を設けています。
例えば、2011年2月16日~17日の2日間、機械事業部(現 広島製作所)では、広島市立南観音小学校の4年生136名を招き、同事業部の主力製品であるコンプレッサを教材に空気がもつ力を学ぶ「ものづくり学習」を開催。終了後、同小学校教頭の須賀卓也先生、理科教育の専門家として開催にご協力いただいたNPO法人子ども・宇宙・未来の会の皆さまに参加いただき、意見交換会を実施しました。この意見交換会に参加していただいた南観音小学校教頭の須賀卓也先生からは、「もともと理科の実験などが好きな子どもは多い。しかし、何のために実験をするのかしっかりと伝えないと、子どもたちの興味はだんだんと離れていく」と、理科授業の難しさをご教示いただきました。また、三菱重工の理科教育支援活動について、「社会で実際にものづくりをしている方たちが来て、学校で勉強していることが“こんなふうに世の中に役立っている”と気付かせてくれることはとても価値がある」「設計者、技術者、デザイナーなどいろいろな人たちが力を合わせて初めて製品が完成するということを学ぶこともでき、キャリア教育にもつながっている」との評価をいただきました。
また、NPO法人子ども・宇宙・未来の会(KU-MA)の遠藤純夫理事からは、「『このような現象が起こるのはなぜだろう?』と問いかけから始めると、子どもの好奇心に火がつく」とプログラムづくりの考え方をご教示いただくとともに、「三菱重工の製品には、大きいものや重いもの、優れた性能をもつものが多いので、子どもの『なぜ?』の原体験につながりやすい」「子どもの生活に身近なことと“先端技術”をつないで見せてほしい」といったご意見を頂戴しました。
こうしたご教示・ご意見を受けて、機械事業部の担当者から「子どもたちの育成に貢献していくためには、長く継続していくことが大切」「先生方やKU-MAの皆さまのご意見を伺って内容を充実させ、地域の活動として定着させていきたい」という考えを述べました。こうして、学校、NPO、企業それぞれの専門性を活かしながら今後も子どもたちの育成に協力・連携して取り組んでいくことを全員で確認し合いました。

機械事業部での意見交換会
意見交換会出席者 (注)役職は2010年度時点のものです
左:広島市立南観音小学校 教頭 須賀 卓也先生
中:NPO法人子ども・宇宙・未来の会 理事 遠藤 純夫様
右:NPO法人子ども・宇宙・未来の会 田口 裕一様
左:機械事業部 総務部 総務課長 永松 祐二郎
中:機械事業部 総務部 総務課 主席チーム統括 檜原 宏行
右:CSR推進室 室長代理 飯田 敬一
さらなる拡充へ、新たなロードマップを策定
三菱重工では、こうした各事業所での活動内容や、ステークホルダーとの対話で頂戴した意見など、この3ヵ年の活動成果を活かして、現在、理科教育支援の新たなロードマップの策定を進めています。このロードマップには、NPOなど社外の専門家との連携強化や、事業展開のグローバル化を踏まえた海外拠点での理科教室の開催などを今後の活動計画として盛り込む予定です。
三菱重工では今後も、理科教育支援活動のさらなる拡充を図り、CSR活動の重点項目として掲げている次世代育成の支援に取り組んでいきます。

