世界のエネルギー安定供給と持続可能な社会の実現のために三菱重工に期待すること(2006年2月28日開催) page3

三菱重工の地球に対する責任/NGOとの連携
古屋:
そのほかにも弊社に期待することがありましたら、ぜひご意見をお願いします。
田浦氏:
持続可能な社会をつくっていく際には、大きな社会変革が必要です。そのためにはどうしても痛みが伴います。その痛みを社会全体としてどう最小化していくかを考慮した上で、どのような企業活動を展開していくか考えていただきたいと思います。
大澤氏:
技術のパートナーという立場から期待することが三つほどあります。私は、当然のことながら三菱重工は技術の会社だと思っています。ですから、ひとつはこれまで利用されていない非在来型石油資源等を使えるようにするための技術開発に貢献してほしいということ。もうひとつは、エネルギーの効率利用という観点からガスタービンの効率を上げるなどエネルギー効率の高い機器の開発をお願いしたいということ。最後はCO2の固定化技術の開発です。こうした技術開発を一緒にやっていければありがたいと思います。
足立氏:
途上国の地域レベルの取り組みへの協力も重要ですが、私が見てきたODA政策・プロジェクトにも問題の大きいものが少なくありません。温暖化防止のプロジェクトだからよいということではなく、現地の住民・NGOの意見をよく聞くなど、うまくバランスをとることが重要です。また、企業とNGOの連携という観点では、国内の税制改革においても、バランスのとれた細かい制度設計に向けて、官に任せるのでなく、三者が連携し一緒に考えていくことが重要です。私たちは、海外の企業系の財団からも支援を受けていますが、我々NGOでないととれない現場の情報、ノウハウ、縦割りの壁を越える政策提言があるからだと考えています。日本の企業は、NGOともっと連携し、支援し、NGOを持続可能な社会を志向した事業への転換に生かしてほしいと思います。
辰巳氏:
企業の活動が、国内のみならず世界でどのような影響を及ぼしているのか、その環境負荷をどのようにしていこうとしているのか、その範囲をどこまでとらえて長期のビジョンを立てているのかということが非常に重要と考えています。世界で仕事をしておられる三菱重工ですから、地球に対する責任は大きいと思っています。日本を代表する企業として、国内のみならず、海外でも尊敬されるような活動を期待しています。
北川氏:
かつて近江商人は「三方よし」ということをいいました。売り手よし、買い手よし、世間よし、というこの言葉はCSRを実にわかりやすく表現していると思います。これからもこの「三方よし」の心持ちで、CSRを進めていっていただくよう、お願いします。
古屋:
本日は、三菱重工の3E展開というビジョンとその役割につき、ご理解いただけたと思います。しかしながら、その実行や普及のやり方は、まだまだ不十分であり、改善すべき点を具体的にご指摘いただきました。今日いただいたご指摘は、私達のCSRを高めることにつながると思います。今後は、弊社の直接の顧客だけでなく、国内外の幅広いステークホルダーや、市民への情報発信を行うとともに、弊社の活動に対する意見を真摯に受け止め、弊社の活動に反映する仕組みを構築していきたいと思います。ありがとうございました。
ステークホルダーミーティングを開催して ~三菱重工の考え方~
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2004年度に初めてステークホルダーミーティングを開催しましたが、この中でのご意見をもとに、今回はエネルギーをテーマに皆さまからのご意見をいただきました。
「サプライサイドの発想からの転換」「社会への情報発信の不足」など、エネルギー分野以外の社員にも非常に参考になるご意見だと思います。これまではどちらかといえば当社は黙々と社会に貢献する製品をつくり納めてきましたが、より積極的に情報を発信し、社会とコミュニケーションを図り、より多くの理解を得られるように活動することが求められていると感じました。
皆さまの関心の高かった地球温暖化対策としては、本報告書P14~15にCO2回収技術について、P16~18ページに自然エネルギーの推進として風力発電と太陽光発電の取り組みを掲載いたしました。
今後も様々な機会を通して、ステークホルダーの皆さまと対話を行い、当社のCSR経営を進めていきたいと考えています。


