社長挨拶
取締役社長 大宮 英明
取締役社長の大宮でございます。
三菱重工は、1884年(明治17年)の創立以来、時代に先駆けた新しい「ものづくり」に挑み、産業全般の発展の礎を築いてまいりました。その製品分野は宇宙ロケットから発電設備、船舶、産業機器、家庭用エアコンまで、非常に幅広く、製品数は700品目にのぼります。そして今日、環境、エネルギー問題等が世界共通の課題となる中で、これらに応える数々のエコプロダクトをグローバル社会に提供し、また、世界のインフラストラクチャー(社会・産業基幹施設)の整備に携わるなど、事業を通じて社会に貢献しております。
当社は、より多くのステークホルダーの方々に当社の存在価値を理解・共感していただくため、CI(Corporate Identity)ステートメント『この星に、たしかな未来を』を掲げています。「地球と人類のサステナビリティ(持続可能性)に対し、人々に感動を与えるような技術と、ものづくりへの情熱によって、安心・安全で豊かな生活を営むことができるたしかな未来を提供していく」という強い意志を社内外へ表明しております。
また、CSR(企業の社会的責任)を経営の基軸に据え、法令を順守し、地球環境と経済活動の調和をはかりながら社業を通じて社会の進歩に貢献することを経営方針としております。CSR経営を進めるにあたり、2007年7月に社員の行動指針となる「CSR行動指針」を制定し、常に社会の視点に軸足を置き、社会の期待に応え、信頼される企業を目指しております。
当社は2010年4月、「安定収益体質の構築」と「グローバル成長の加速」を目指した「2010事業計画」(5か年の中期経営計画)を策定いたしました。過去2回の事業計画は3年間の中期経営計画としていましたが、今回は厳しい事業環境の中、当社事業の特性を考慮し、5年間の事業計画といたしました。
2008年度からスタートした「2008事業計画」では「製品事業のグローバル成長」と「経営プロセス改革」を基本方針として展開しました。しかし、2008年度後半からの世界同時不況により需要が減少したことに加え、円高・資材費高騰が継続したため、2009年度は「2008事業計画」での2010年度目標値を凍結し、2009年度利益確保に向け全社緊急対策「チャレンジ09」を発動しました。全社一丸となった取り組みの結果、受注・売上は計画を下回ったものの、営業利益は656億円と計画(650億円)を達成することができました。
「2010事業計画」では、日米欧から新興国への市場シフト、円高・資材費高騰の継続、世界的な地球環境対策の高まりといった市場環境に対し、「2008事業計画」で成果をあげた施策の継続、深堀りを行うとともに、世界同時不況で露呈した課題の早期解決を図り、激変する市場に対応した“改革”の推進と“グローバル成長”の実現を目指していきます。また、「CSRのグローバル化」にも取り組み、当社グループの総合力を発揮することで、目標達成を目指していきます。
三菱重工は、CIステートメントに込めた強い思いをもって、今後もさらなる飛躍に向かって挑戦をしてまいります。引き続き、当社へのご理解、ご支援をお願い申し上げます。
取締役社長
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