アンデルス・セルシウス Anders Celsius
1701-1744 スウェーデン

セルシウスという名前には心当たりがなくても、摂氏(セッシ)といえば、ああそうかと思う方も多いのではないでしょうか。
温度の表示に使われている℃という単位は、正しくはセルシウス温度といわれ、日本では明治時代によく用いられた名前の漢字表記「摂爾修」の頭文字から摂氏温度とよばれています。
セルシウスは、スウェーデンのウプサラで生まれ、1730年にウプサラ大学の天文学教授となり、1740年からはウプサラ天文台長も兼ねました。長年オーロラの観測を行い、1733年には観察記録をまとめて発表しています。
彼は、気圧が一定のとき、水の沸騰する温度が常に一定であることに気づき、当初水の沸点を0度、氷点を100度とし、その間を100等分することを1742年に提案しました。これはその翌年、沸点を100度、氷点を0度に改められています。
一方、ヤードボンド法の単位として華氏(゚F)という温度も用いられています。アメリカやイギリスで日常的に用いられているこの単位は、オランダで気象機械を製造していたファーレンハイト(Fahrenheit,G.Danie:1686~1736)が水と氷と食塩の混合物で得た当時の最低温度を0度とし、人間の体温を96度と定めた温度計を製作したことに由来しており、彼の名前の漢字表記「華倫海」から華氏温度とよばれています。
ちなみに、摂氏と華氏との関係は、゚F=(9/5)℃+32となっています。
このほか、温度にはイギリスのケルビン卿(Kelvln,T.William:1824~1907)にちなんだケルビン温度(絶対温度)もありますが、いずれも個人の名前の頭文字が単位となっています。
天文学の世界では、本田彗星、池谷-関彗星、百武彗星のように日本人の名前がついた星も数多くありますが、単位の分野で日本人の名前がついているのは、原子物理学で素粒子間の距離を表すのに用いられる「ユカワ」などごく一部です。
21世紀の科学分野に名前が残るような活躍をあなたもしてみませんか。



