5000年先へのタイムカプセル(プルトニウム原子時計)

2001年の元旦、昭和60年に投函された手紙を受け取った方は読者のなかにどれ位いらっしゃるでしょうか。この郵便物は1985年に筑波で開催された科学万博の企画で、「20世紀の私から、21世紀のあなたへ」送る「科学万博ポストカプセル2001」として送られたものです。
では、1970年に開催された大阪万博のタイムカプセルについてはご存知でしょうか。
「現代の文化遺産を5000年後の人類に伝えよう」という壮大な計画で当時松下館に展示された「タイムカプセルEXPO‘70」は翌1971年に大阪城公園本丸跡に埋められました。
このタイムカプセルには、テレビ、ラジオ、炊飯器などの電化製品のほか、納豆菌などの微生物や種子など、2100点が収納されています。
なかで唯一5,000年間動き続けることが期待されているのがプルトニウムを使った原子時計です。
原理は、プルトニウム239から放射されるα粒子がヘリウムガスに変わることを応用、このガスを蛇腹に閉じ込めて、その体積の増加で時計の針を動かそうというものです。
目盛りは100年間で3ミリ動き、5000年間は動き続ける量のプルトニウムが封入されています。
2000年春、30年振りに発掘が行われ、タイムカプセルや収納品の点検が行われましたが、粘土の一種であるベントナイトなどによって保護されたカプセルの保存状態は良好だったそうです。
秋に再埋設が行われたカプセルですが、今後は100年毎に点検のための発掘が行われるそうです。
5000年先の世界はどのようなものか想像してみるのも面白いのではないでしょうか。



