レントゲン週間

「ハイ、息を大きく吸って。そのまま動かないで。」と言って、X線技師(正式名称は診療放射線技師と言います)は白衣の裾を翻し、重い金属のドアをガチャと閉めて、ちょっと心細い被検者の肺のX線撮影をします。
これは、小学生から成人に至るまで、健康診断には付き物の検査と思いがちですが、平成15年4月からツベルクリン反応検査、BCG接種と共に小、中学校では廃止となりました。その代り小学1年生から中学3年生には問診を行い、必要と認められる場合にX線検査等を実施することになっています。もはや現在では、20歳までに結核に感染する人の確率は1%以下となったので集団健診の項目に必要がなくなったためです。一方多くの会社での成人病健診では、結核、肺炎、ガンを発見する為、X線検査は実施されています。
このX線を発見したのがヴィルヘルム・コンラート・レントゲンです。レントゲンは、1895年11月8日にドイツ バイエルン州ヴュルツブルグの物理協会実験室で、陰極線に関する実験を行っている時に、偶然物体を透過し蛍光板を発光させるものを発見しました。この年12月22日に彼の夫人の手指骨を撮影した写真が、人体X線写真の最初であると言われています。
X線がその後人々の健康と医療の進歩に寄与したことを称え、日本放射線技師会は、平成15年に毎年11月2日から放射線が発見された11月8日までの1週間をレントゲン週間と制定しました。



