マンモス生息の年代 ─放射性炭素を利用した年代測定─
2005年3月25日から始まった愛・地球博会場に本物のマンモスが展示されていたことはご存知でしょうか。
ロシア連邦サハ共和国で発見されたマンモスは発見地の名前を取って、ユカギルマンモスと呼ばれています。
このユカギルマンモスは、年齢は40から50歳(牙の大きさや曲がり方から推定)、性別はオス(頭の大きさや牙の曲がり方から推定)、肩の高さは約2.8m(アジアゾウの前肢の円周と肩の関係の計算式を基に、発見された左前肢から推定)、体重は約4から5トン(ほぼ同じ肩の高さを持つアジアゾウのオスから推定)だそうです。
では、いつごろに生息したかというと約18,000年前と推定されています。この年代の推定には、ユカギルマンモスの骨や体毛に含まれる放射性炭素を利用した年代測定法を使っています。
ここで、放射性炭素を利用した年代測定法の原理をちょっとお話しましょう。
地球上には、大昔から絶えず宇宙線と呼ばれる放射線が降り注いでいます。この宇宙線が空気中の窒素の原子核に当ると炭素14という放射性同位元素ができます。一方炭素14は規則的に原子核が崩壊してまた窒素原子に戻るので、空気中の割合はほぼ一定です。放射性同位体が崩壊して最初あった量の半分になるまでの時間を半減期といい、炭素14の半減期は5,730年です。
炭素14はまわりの酸素と結びついて二酸化炭素となり、空気中に均質に含まれているので、動物や植物は生命を維持しているかぎり、体内に一定量を保持しています。
ところが、動物が死んだり植物が倒れたりして新陳代謝が止まると、炭素14を体内に取り込んだり出したりすることが止まり、体内の炭素14は減少するだけになります。したがって炭素14の残存量か割合がわかれば、例えば半分であれば5,730年前に死亡したことがわかります。
巨大なマンモスが絶滅した理由は、氷河期が終り地球が温暖化したという環境の変化にマンモスが対応できなかったことと、マンモスの肉は食料、油は照明、毛皮は衣服、骨や牙は武器・装飾品などの原材料になる為、人類が乱獲したからと言われています。
私たちも今ここで生命と地球温暖化を含めた地球環境とのかかわりを考えてみませんか?



