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放射線と生活

宇宙旅行と放射線

ついに宇宙旅行が現実のものとなってきました。

日本でも、民間の旅行代理店を通して、宇宙旅行の予約を2005年10月から開始しています。コースもいろいろあり、ロシアの宇宙飛行士の操縦による宇宙船から月ロケットに乗り換えるものや、国際宇宙ステーションに滞在するもの、弾道飛行を体験するものなど各種あります。ただし費用は庶民にとってはまだまだ高く、「ちょっと月まで行ってきます。」とは言えないようです。

さて、宇宙旅行をすると地上より多くの放射線を浴びることは、ご存知でしょうか?

太陽は表面付近で時々爆発現象(フレア)を起こしていて、その時放射線が発生します。また、超新星の誕生などでも放射線が発生します。これらの放射線は地球にも届いていて宇宙線と呼ばれています。地上では、場所や高度によって違いがありますが、日本では1年間で平均0.3ミリシーベルト程度です。
宇宙線は大気圏や地磁気によって影響を受けます。より上空のほうが宇宙線は強く、また、緯度が高いほど強くなります。地上より空気層が薄い富士山の頂上に1年間滞在すると、計算では約0.7ミリシーベルトの宇宙線を浴びることになります。
宇宙旅行となると、宇宙での滞在時間も長くなり、空気もないので、より多くの宇宙線を受けることになります。飛行時間8日間のアポロ10号の場合、 4.8ミリシーベルト、飛行時間28日間のスカイラブ2号の場合は16ミリシーベルトでした。今後旅行者が一番多くなると期待されている宇宙ステーション滞在(7日間)では、CTスキャンを1回受けるのにも満たない量ですが、やはり宇宙線を浴びることになります。ちなみに医療関係者など放射線を取り扱う仕事に携わる方たちは放射線を浴びる量を、法令で年間50ミリシーベルト以下にするように定められています。

宇宙で暮らすようになった時も、放射線と上手につきあうことが不可欠のようですね。

日常生活と放射線(出典:資源エネルギー庁「原子力2004」他)


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